ハト対策・撃退法|鳥獣保護法・糞の感染症リスク・業者費用【2026年版】
この記事でわかること(30秒まとめ)
- ハトの捕獲・殺傷・卵の移動は鳥獣保護管理法で禁止(違反は1年以下の懲役または100万円以下の罰金)
- 合法な対策は「追い払う」「近づけない」のみ。忌避剤・防鳥ネット・バードスパイクがメイン手段
- ハト糞からクリプトコッカス症に感染するリスクがある(国立感染症研究所情報)。乾燥糞は濡らしてから除去が必須
- 被害レベル1〜2: DIY忌避グッズで対応可。レベル3〜4: 業者依頼が推奨
- 業者費用の目安: 忌避グッズ設置2〜5万円 / 防鳥ネット5〜15万円 / 糞清掃+工事8〜20万円以上(見積もり確認必須)
- 確認日: 2026-06-02
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レベル1: たまに手すりや外壁に止まる程度。糞は少ない
DIYで対応できます。忌避剤・テグス・反射テープが有効
ハトがまだ定着していない段階では、忌避剤(スパイク・テグス・反射テープ)の設置で追い払えます。この段階で対処するのが最もコストが低く、効果的です。ハトの執着心がまだ弱いうちに対処してください。
DIY忌避対策の手順を確認するレベル2: 毎日来て糞が増えてきた。ベランダの特定の場所に居着きつつある
物理的な忌避グッズの設置が必要です
ハトが特定の場所に居着き始めると、忌避剤だけでは効果が薄くなります。バードスパイク(とげのある棒)・バードワイヤー(ピアノ線)などの物理的な着地防止グッズを設置してください。自分で設置できる場合はDIY可能です。高所・広範囲の場合は業者への依頼を検討してください。
物理的忌避グッズの種類と設置を確認するレベル3: 室外機下・物陰で休んでいる。糞が大量に蓄積している
業者への依頼を強くおすすめします
ハトが特定の場所を「ねぐら」や「休憩場所」として定着している段階です。大量の糞には乾燥してクリプトコッカス菌が浮遊するリスクがあります。糞の清掃・消毒と再侵入防止工事は専門業者への依頼が安全かつ確実です。費用の目安は50,000〜150,000円程度(範囲・状況による)。
乾燥したハト糞には危険な真菌が含まれる場合があります。素手・マスクなしで清掃しないでください。大量の糞清掃は業者依頼が安全です。
業者費用の相場を確認するレベル4: 巣がある・卵がある・ヒナがいる
巣・卵・ヒナの自力除去は鳥獣保護管理法違反です
ハトの巣・卵・ヒナを許可なく除去・移動・破壊することは、鳥獣保護管理法第8条で禁止されています(違反は1年以下の懲役または100万円以下の罰金)。除去が必要な場合は、お住まいの市区町村の担当窓口(環境・生活衛生担当)に捕獲・除去の許可申請を行ってください。自治体への申請が難しい場合は専門業者に相談してください。
卵・ヒナの移動・破壊は鳥獣保護管理法違反です。必ず自治体に確認してから行動してください。
法律と申請手順を確認する診断結果はあくまで目安です。状況・建物の構造により異なります。安全に不安がある場合は迷わず専門業者にご相談ください。 消費者ホットライン188(いやや) も活用できます。
ハトは捕獲・殺傷禁止(鳥獣保護管理法の法的根拠)
ハト(ドバト)は鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)第8条により、 捕獲・殺傷・卵の採取が禁止されています (環境省 鳥獣保護法の概要、2026-06-02確認)。
| 行為 | 法的扱い | 対処方法 |
|---|---|---|
| ハトを捕まえる・殺す | 原則禁止(第8条) | 市区町村窓口に捕獲許可申請(第9条)または専門業者に相談 |
| ハトの卵を取り除く・壊す | 原則禁止(第8条) | 市区町村窓口に許可申請が必要 |
| ヒナを移動する | 原則禁止(第8条) | 市区町村窓口に許可申請が必要 |
| 忌避剤・テグスで追い払う | 合法 | DIYで実施可能 |
| バードスパイク・防鳥ネットを設置する | 合法 | DIYまたは業者依頼 |
| 餌を与えない・巣材を除去する(卵・ヒナがいない場合) | 合法 | DIYで実施可能(自治体確認推奨) |
ハトの巣・卵・ヒナを許可なく取り除く・移動することは鳥獣保護管理法の禁止行為に該当する場合があります。違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。巣・卵・ヒナがある場合は、必ずお住まいの市区町村の環境・生活衛生担当窓口に相談してから行動してください。
捕獲許可申請(巣・卵・ヒナがある場合)の手順
やむを得ず捕獲・除去が必要な場合は、以下の手順で許可を取得してください。
- お住まいの市区町村の担当窓口に連絡する(環境課・生活環境課・農林担当等)
- 鳥獣捕獲等許可申請書を提出する(目的・期間・場所・方法を記載)
- 許可取得後に対処する(個人での許可取得は時間がかかる場合があります)
- 急を要する場合は許可取得代行が可能な専門業者に依頼することも選択肢です
ハト糞の健康リスク(クリプトコッカス症・感染予防)
ハト糞は建物の腐食だけでなく、健康被害のリスクも伴います。 適切な予防措置を取ることが重要です。
クリプトコッカス症について
クリプトコッカス症は真菌(かび)によって引き起こされる感染症です。 ハトなどの鳥の糞との関与が示唆されており、環境中に浮遊する真菌を吸入することで感染するリスクがあります (国立感染症研究所、2026-06-02確認)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原因菌 | クリプトコッカス・ネオフォルマンス(主に鳥糞環境に存在) |
| 感染経路 | 乾燥した糞が粉砕・舞い上がり、空気中の真菌を吸入して感染。ヒトからヒトへの感染は報告なし |
| 主な症状 | 肺感染(多くは無症状または軽症)。重篤な場合は脳髄膜炎(発熱・頭痛・嘔気・意識障害) |
| リスクが高い方 | 免疫が低下している方(高齢者・HIV陽性者・抗がん剤治療中等)は発症リスクが高い |
乾燥したハト糞を掃き集めたり、吹き飛ばすと真菌が空気中に浮遊して吸入するリスクが高まります。必ず霧吹きで湿らせてから除去してください。大量の糞の清掃には業者依頼が安全です。
レベル1〜2: DIYでできる忌避対策
ハトがまだ定着していない段階(レベル1〜2)では、 以下のDIY対策グッズが有効です。 この段階で対処するのが最もコスト・労力が少なく、効果的です。
DIY忌避グッズの種類と設置手順
| グッズ | 特徴 | 効果・対象レベル | 価格目安 |
|---|---|---|---|
| 忌避剤ジェル | べたつきでハトの着地を防ぐジェル。手すり・外壁縁に塗布 | レベル1に有効。定期的な塗り直しが必要(2〜3ヶ月) | 1,000〜3,000円程度 |
| 反射テープ・CDの吊り下げ | 光の反射でハトを驚かせる。手すり・庇などに設置 | レベル1に有効。慣れてしまうと効果が薄れる | 500〜2,000円程度 |
| 天敵模型(フクロウ・鷹) | 天敵の模型でハトを警戒させる。定期的に位置を変えると効果が持続 | レベル1に有効。慣れてしまうと効果が薄れる | 1,000〜5,000円程度 |
| テグス(透明な細い糸) | 手すりの上に0.3mm程度の透明なテグスを10cm間隔で張る。ハトが着地しにくくなる | レベル1〜2に有効。物理的なため慣れない | 500〜1,500円程度 |
| バードスパイク | とげのある突起物。手すり・外壁の縁に沿って設置する物理的な着地防止具 | レベル2に有効。一度設置すると効果が長続きする | 2,000〜8,000円程度(長さによる) |
| バードワイヤー(ピアノ線) | 細いステンレスワイヤーを手すりの上に張る。目立ちにくく効果が高い | レベル2に有効。設置に少しコツが必要 | 2,000〜6,000円程度(長さによる) |
レベル3〜4: 防鳥ネット・業者依頼が必要な状況
ハトが定着し、大量の糞が蓄積したり、巣・卵・ヒナがある場合(レベル3〜4)は 専門業者への依頼が安全かつ確実です。
- 防鳥ネット(バードネット)の設置: ベランダ全体を覆う防鳥ネットはDIYも可能ですが、高所・大型ベランダの場合は業者依頼が安全です
- 糞の清掃・消毒: 大量の乾燥糞はクリプトコッカス菌吸入リスクが高く、業者依頼が推奨されます
- 巣・卵・ヒナの対処: 法律上、許可なしには除去できません。業者が許可申請を代行する場合があります
ハト糞の清掃・消毒方法(感染予防の手順)
少量の糞を自分で清掃する場合の安全な手順です。 大量の糞・広範囲の清掃は業者に依頼することを強くおすすめします。
防護装備を着用する
乾燥したハト糞には真菌(クリプトコッカス菌等)が含まれている場合があります。清掃前に必ず防護装備を着用してください。①N95マスク以上(感染症予防には通常の不織布マスクでは不十分な場合があります)、②ゴム手袋、③使い捨ての長袖の着用。清掃中は糞が舞い上がらないよう注意してください。
乾燥した糞を乾燥した状態で掃き集めると真菌が空気中に浮遊します。まず霧吹きで湿らせてから除去してください。糞を霧吹き・スプレーで湿らせてから除去する
乾燥した糞を掃く・吹き飛ばす前に、霧吹きや水スプレーで糞を湿らせてください。乾燥状態の糞を機械的に除去すると真菌が空気中に拡散するリスクがあります。湿らせた後、ヘラや使い捨てのウエスで除去してください。
除去した糞はビニール袋に二重に入れて密封し、燃えるゴミとして廃棄してください(地域によって異なります)。
消毒液で清掃箇所を消毒する
糞を除去した後、70%エタノールまたは次亜塩素酸ナトリウム希釈液(市販の塩素系漂白剤を500倍〜1000倍に希釈)で清掃箇所を消毒してください。消毒液を雑巾・ウエスに浸して拭き取る方法が安全です。
塩素系漂白剤(ハイター等)と酸性洗剤(クエン酸・お酢・トイレ用洗剤)を混合すると有毒な塩素ガスが発生します。絶対に混合しないでください(消費者庁注意喚起)。使用した道具・衣類を廃棄または洗浄する
清掃に使った使い捨て手袋・ウエス・マスクはビニール袋に入れて廃棄してください。衣類は着用したまま洗濯機に入れ、高温(60℃以上)で洗濯するか、そのまま廃棄してください。清掃後は手を石鹸で十分に洗ってください。
症状(咳・発熱・呼吸困難)が後日現れた場合は医療機関を受診し「鳥糞の清掃を行った」ことを伝えてください。
業者費用の相場(状況別目安)
業者費用は被害の規模・設置するグッズの種類・作業範囲によって大きく異なります。 以下はあくまで参考目安です(状況によって変動、必ず見積もり確認)。
ハト対策の業者費用は被害レベル・設置範囲・建物の構造によって大きく異なります。必ず複数業者から書面で見積もりを取って比較してから依頼してください。
| 作業内容 | 費用の目安(参考値) | 備考 |
|---|---|---|
| 忌避剤・スパイク設置(ベランダ1か所) | 約20,000〜50,000円 | 設置範囲・グッズの種類によって変動 |
| 防鳥ネット設置(ベランダ1か所) | 約50,000〜150,000円 | ベランダの広さ・高さによって変動 |
| 糞清掃・消毒のみ | 約20,000〜50,000円 | 糞の量・清掃範囲によって変動 |
| 糞清掃・消毒+侵入防止工事(総合対応) | 約80,000〜200,000円以上 | 建物全体の状況・被害規模によって大幅に変動 |
悪質業者・ぼったくりを避けるチェックリスト
国民生活センターが 2025年3月に注意喚起した 害虫・害獣駆除業者の高額請求トラブルは、ハト対策でも発生しています。
- 事前に書面で見積もりを取る: 金額・作業内容・追加料金の条件を書面で確認してから依頼してください
- 「今すぐ決めないと来なくなる」という圧力に応じない: 急かす業者は要注意
- 追加料金が発生する条件を事前に確認する: 「想定以上の被害があった」などの追加請求に注意
- 複数業者で見積もりを比較する: くらしのマーケット等で料金・口コミを確認
- 高額請求されたら188番へ: 訪問販売として契約した場合、8日以内のクーリング・オフが可能。 消費者ホットライン188番(無料・全国対応)
訪問業者による高額請求は「訪問販売」として特定商取引法の対象になる場合があります。8日以内のクーリング・オフ・相談は消費者ホットライン188番(無料・全国対応)へ。
消費者庁 消費者ホットライン188公式で最新情報を確認よくある質問
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ハト(ドバト)の捕獲・殺傷は鳥獣保護管理法第8条で禁止されています。同法第9条により、都道府県知事または市区町村長の許可を受けた場合のみ捕獲が認められます(環境省 鳥獣保護法の概要、2026-06-02確認)。
違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます(同法の罰則規定)。
ただし、以下は法律に触れません:
- 忌避剤・反射テープ・天敵模型などで「追い払う」行為
- バードスパイク・防鳥ネットなど「着地・侵入を防ぐ」物理的設置
- 巣・卵・ヒナが存在しない場所への対策グッズ設置
合法的な対策は「追い出す・近づけさせない」ことです。捕獲・殺傷・卵の移動は必ず行政許可が必要です。
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ハト糞には複数の健康リスクがあります。
- クリプトコッカス症: ハトなどの鳥の糞との関与が示唆される真菌感染症(国立感染症研究所、2026-06-02確認)。環境中に浮遊する真菌を吸入して感染し、肺感染・脳髄膜炎を引き起こす可能性があります。健常者では発症リスクは低いですが、免疫が低下している方は注意が必要です
- 乾燥糞の浮遊リスク: 乾燥したハト糞を掃き集めると、真菌が空気中に浮遊して吸入するリスクがあります。必ず湿らせてから除去してください
- 建物腐食: 糞の酸性成分が外壁・金属・コンクリートを腐食させます。蓄積量が多いほど建物への被害が大きくなります
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原則として許可なしには撤去できません。ハトの巣・卵・ヒナを移動・撤去することは鳥獣保護管理法第8条の禁止行為に該当します。
例外的に対処可能な状況:
- 巣があっても卵・ヒナが存在しない場合: 巣の材料を撤去することは可能な場合があります(ただし、自治体ごとに判断が異なります。事前に市区町村の担当窓口に確認してください)
卵・ヒナがいる場合の手順:
- お住まいの市区町村の環境・生活衛生担当窓口に連絡する
- 「鳥獣捕獲等許可申請」の手続きを確認する
- 許可取得後、または専門業者に依頼して対応する
-
被害レベルに応じた選択が重要です。
- レベル1(たまに止まる程度): 忌避剤ジェル(BSバードジェル等)・反射テープ・天敵模型(フクロウ等)・テグス(0.3mm程度の透明なテグスを手すりから10cm上に張る)
- レベル2(定期的に来て糞が増えてきた): バードスパイク(とげのある突起物)・バードワイヤー(ピアノ線)。手すり・外壁の縁に沿って設置する
- レベル3以上(居着いた・大量の糞): 防鳥ネット(バードネット)の設置。高所・広範囲の場合は業者依頼が安全
忌避剤は定期的な塗り直し・交換が必要です。物理的なグッズは一度設置すると効果が持続しやすい特徴があります。
-
業者費用は被害範囲・状況によって大きく異なります。以下はあくまで参考の目安です(状況によって変動、必ず見積もり確認)。
- 忌避グッズ設置(ベランダ1か所): 約20,000〜50,000円
- 防鳥ネット設置(ベランダ1か所): 約50,000〜150,000円
- 糞清掃・消毒+侵入防止工事(中規模): 約80,000〜200,000円以上
複数業者から見積もりを取って比較することを強くおすすめします。書面で作業内容・金額・追加料金の条件を確認してから依頼してください。
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賃貸マンション・アパートの場合、以下の点を確認してください。
- 管理会社・大家に連絡する: 共用部や建物設備に関わる対策(防鳥ネット等)は管理会社・大家の許可が必要な場合があります。まず連絡して対応を相談してください
- 自室の専有部分のみDIY可能な場合がある: 賃借権の範囲内での対策(剥がせる忌避テープ等)は可能な場合があります。管理会社に確認してください
- 管理組合・管理会社が業者を手配するケース: 集合住宅では全体対応として業者が手配されることがあります
-
クリプトコッカス症とは、真菌(カビ)が引き起こす感染症で、ハトなどの鳥の糞との関与が示唆されています。乾燥したハト糞が粉砕・舞い上がり、空気中に浮遊する真菌(クリプトコッカス・ネオフォルマンス)を吸入することで感染します(国立感染症研究所、2026-06-02確認)。
- 感染経路: 乾燥した糞の粉塵を吸入。ヒトからヒトへの感染は報告なし
- 主な症状: 肺感染(多くは無症状または軽症)。重篤な場合は脳髄膜炎(発熱・頭痛・嘔気・意識障害)
- リスクが高い方: 高齢者・HIV陽性者・抗がん剤治療中など免疫が低下している方
予防策: 清掃時はN95マスク以上・ゴム手袋を着用し、糞は霧吹きで湿らせてから除去してください。大量の糞の清掃は業者依頼が安全です。