クモ駆除・対策の完全ガイド|益虫・毒グモ・普通のクモを正しく見分けて対処する方法
記載の方法・費用相場・規制情報は変更される場合があります。 作業前に一次ソース(公的機関・メーカー公式)で最新情報をご確認ください。
セアカゴケグモ(特定外来生物・外来生物法)(一次ソース・最新情報を確認)この記事でわかること(30秒まとめ)
- 家の中のクモは3種類に分けて対処するのが正解(益虫・毒グモ・普通のクモ)
- アシダカグモ=放置推奨。ゴキブリを捕食する益虫。毒なし(フマキラー公式・2026-06-03確認)
- セアカゴケグモ=特定外来生物(外来生物法)。生きたまま移動禁止・罰則あり(環境省・2026-06-03確認)
- カバキコマチグモ=日本在来の最強毒グモ。イネ科植物周辺・農作業で接触注意
- 普通のクモ=コップ+厚紙で外へ逃がすだけでOK。殺虫剤不要
- 業者費用の目安: 1〜3万円(散布・巣の除去・軽度)〜 5万円以上(天井裏・大量発生)
- 悪質業者への注意: 国民生活センター 2025年3月注意喚起参照
- 確認日: 2026-06-03
家の中のクモは3種類に分けて考える
「家にクモが出た」と一括りにせず、まず種類を確認することが最も重要です。 同じ「クモ」でも対処法は全く異なります。
| 種類 | 代表例 | 特徴 | 対処法 | 毒・危険性 |
|---|---|---|---|---|
| 益虫のクモ | アシダカグモ | 脚広げて5〜10cm程度・茶色・大型・素早い | 放置推奨(ゴキブリ捕食) | ほぼ無害。人を噛むことはほぼない |
| 毒グモ(外来) | セアカゴケグモ | 黒い体・腹部に赤い砂時計状模様・小型(体長1cm前後) | 即殺虫剤 or 踏み潰し。生きたまま移動禁止(外来生物法) | 神経毒あり。咬まれると激しい痛み・全身症状の危険 |
| 毒グモ(在来) | カバキコマチグモ | 茶褐色・イネ科植物の葉を丸めた巣・農村・草地 | 手袋着用で作業。咬まれたら医療機関 | 日本在来最強の毒。農作業・草刈りで接触注意 |
| 普通のクモ | コガネグモ・ジョロウグモ・ハエトリグモ等 | 多様な形状・色。黒い模様・赤い斑点なし | コップ+厚紙で外へ逃がす or 忌避剤 | ほぼ無害。毒は弱く、人を噛むことはほぼない |
まず下の状況診断フローで「どの種類のクモか」を確認してから対処してください。 見分けがつかない場合は「毒グモの可能性がある」として慎重に対処するのが安全です。
状況診断(クモの種類を見分けて対処法を確認)
見つけたクモの特徴をタップして、適切な対処法を確認してください。毒グモの場合は素手厳禁です。
足が長く体が大きい(脚広げると5〜10cm程度)・茶色・素早く動く
アシダカグモ(益虫)です。放置推奨。
アシダカグモはゴキブリ・ハエ・ゴキブリの卵を捕食する益虫です(フマキラー公式・2026-06-03確認)。毒はほぼなく、人に噛みつくことはほぼありません。エサとなる害虫がいなくなれば自然に退去します。
無理に駆除すると、代わりにゴキブリが増える可能性があります。「ゴキブリが嫌なら、アシダカグモは敵ではなく味方」と考えてください。
アシダカグモの詳細を見る黒い体・腹部に赤い模様(砂時計型・斑点)がある
セアカゴケグモの疑い。素手厳禁・すぐに殺虫剤を使うか業者へ。
セアカゴケグモは特定外来生物(外来生物法)に指定された毒グモです(環境省・2026-06-03確認)。咬まれると激しい痛み・腫れが起こり、重篤な場合は全身症状も。生きたまま持ち出し・移動は法律で禁止されています。
咬まれた場合は流水で洗浄後、速やかに医療機関へ。全身症状(めまい・息苦しさ)は即119番。
毒グモの対処法を確認する茶褐色・イネ科植物(ススキ・葦)周辺の葉をチマキ状に丸めた巣がある
カバキコマチグモの疑い。日本在来の最強毒グモです。
カバキコマチグモは日本に在来する毒グモの中で最も強力な毒を持ちます。農作業・草刈り・アウトドアで接触するリスクがあります。素手で触れず手袋着用で作業してください。
咬まれた場合は流水で洗浄し、医療機関を受診してください。作業前に植物周辺を確認する習慣をつけましょう。
毒グモの対処法を確認する上記以外(コガネグモ・ジョロウグモ・ハエトリグモ等)
普通のクモです。外へ誘導するか、忌避剤で予防できます。
日本に生息する多くのクモは毒が弱く、人を噛むことはほぼありません。コップと紙を使って外へ逃がすか、侵入口を塞ぐことで対処できます。
追い出し・予防手順を見る診断結果はあくまで目安です。状況・建物の構造により異なります。安全に不安がある場合は迷わず専門業者にご相談ください。 消費者ホットライン188(いやや) も活用できます。
アシダカグモ(益虫):放置推奨の理由
アシダカグモは見た目の大きさと動きの速さから恐怖感を覚える方も多いですが、 人やペットへの危害はほぼなく、ゴキブリ・ハエなどの害虫を旺盛に捕食する益虫です (フマキラー For your LIFE・2026-06-03確認)。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 体の大きさ | 脚を広げると5〜10cm程度。メスのほうが大きい |
| 色・外見 | 茶色〜灰褐色。毛が生えている。赤い模様は一切なし |
| 動き | 夜間に素早く動く。壁や天井を移動する。巣を作らない |
| 食べ物 | ゴキブリ・ハエ・蚊・その他の害虫。1匹いると半年でゴキブリがいなくなるとも言われる |
| 毒・危険性 | 毒はほぼなし。よほど強く握らない限り人を噛まない |
| 消えるタイミング | 餌となる害虫がいなくなれば自然に外へ出ていく |
アシダカグモを追い出したいと感じる場合は、殺虫剤ではなく、 後述のコップ・厚紙を使った方法で外へ逃がすことを推奨します。 駆除するとゴキブリ対策の効果を失います。
見た目に反して人への危害はほぼなく、ゴキブリ・ハエ・害虫を捕食してくれます。殺虫剤を使うと益虫を失うだけでなく、ゴキブリが再び増えるリスクがあります。どうしても同居が難しい場合は外へ逃がしてください。
フマキラー For your LIFE アシダカグモ解説公式で最新情報を確認毒グモへの対処法(セアカゴケグモ・カバキコマチグモ)
毒グモを発見した場合は、素手で触れることなく安全に対処することが最優先です。 特にセアカゴケグモは法的な制約があるため、正しい対処法を知っておく必要があります。
セアカゴケグモは特定外来生物(外来生物法)
外来生物法による規制対象
セアカゴケグモは特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)の 特定外来生物に指定されています (環境省 外来生物対策・2026-06-03確認)。
- 禁止事項: 生きたままの飼養・保管・運搬・放出・輸入
- 罰則: 個人は最大3年以下の懲役または300万円以下の罰金
- 正しい対処: 殺虫剤(ピレスロイド系)で直接噴射 or 厚手の靴で踏み潰す
- 絶対NG: コップに入れて外に逃がす・ゴミ袋に入れて生きたまま捨てる・他の場所に持ち出す
| セアカゴケグモ | カバキコマチグモ | |
|---|---|---|
| 分類 | 特定外来生物(外来生物法) | 在来種(鳥獣保護法の対象外・クモは昆虫類ではない) |
| 外見 | 黒い体・腹部に赤い砂時計型または斑点模様。体長1cm前後 | 茶褐色。イネ科植物(ススキ・葦)の葉をチマキ状に丸めた巣 |
| 生息場所 | プランター底・ブロック塀の隙間・屋外設備の隙間・公園の石の下 | 田んぼのあぜ道・草むら・農地・アウトドアのキャンプ地周辺 |
| 毒の強さ | 神経毒あり。咬まれると激しい痛み・腫れ・全身症状の可能性 | 在来クモ最強。激しい痛み・腫れ。全身症状は稀 |
| 対処 | 殺虫剤直接噴射 or 踏み潰し。生きたまま移動禁止(外来生物法) | 手袋着用で作業。巣ごと殺虫剤噴射。咬まれたら医療機関 |
| 咬まれたら | 流水洗浄→速やかに医療機関。全身症状は即119番(抗毒素血清あり) | 流水洗浄→医療機関受診 |
コップや袋に入れて外へ放す行為は、外来生物法で禁止される「運搬・放出」に該当します。発見した場合は殺虫剤(ピレスロイド系)の直接噴射か、厚手の靴で踏み潰して処理してください。
環境省 外来生物法 規制内容公式で最新情報を確認普通のクモの追い出し・予防方法
コガネグモ・ジョロウグモ・ハエトリグモなど、日本に多く生息する一般的なクモは、 毒が弱く人に危害を加えることはほぼありません。 殺虫剤は不要で、以下の方法で対処できます。
普通のクモを外へ誘導する手順(3ステップ)
コップ・瓶とハガキ・厚紙を用意する
クモの体よりやや大きめのコップや瓶、クモの下に差し込める薄い厚紙(ハガキ程度)を用意します。直接触れないよう、薄手のゴム手袋があればなお安全です。
殺虫剤は必ずしも必要ありません。生かしたまま外へ逃がす方が、駆除剤のコストゼロで対処できます。
コップでクモを覆い、厚紙をすべり込ませて捕まえる
クモをコップで素早く覆います。クモが驚いて動きますが、コップの壁を登れないようしっかり押さえます。コップの縁と床の隙間に厚紙をゆっくりすべり込ませ、クモが厚紙の上に乗ったらコップの底側から蓋をします。
素早く動くアシダカグモ以外は、比較的容易に捕まえられます。アシダカグモは益虫なので、この方法で外へ逃がすのが最善です。窓・玄関の外に放つ
コップを外に持ち出し、厚紙をゆっくり引き抜いてクモを解放します。庭の草むらや植え込みなど、再侵入しにくい場所が理想です。
クモは益虫としての役割があるため、殺さずに外へ放つ方法が最もコスト・環境ともに優れています。
どうしても自力では難しい場合や、大量に発生している場合は、 市販のクモ用忌避スプレーを使うことも有効です。 玄関・窓枠・壁のすき間に吹きかけることで侵入を予防できます。
業者費用の目安(ぼったくり防止チェック付き)
クモの大量発生や毒グモの繰り返し出現、天井裏・床下への大量の巣がある場合は、 専門業者への相談が有効です。 国民生活センターは2025年3月、 害虫駆除業者による高額請求トラブルへの注意喚起を発表しています(2026-06-03確認)。
複数業者への書面による事前見積もり比較が最も確実な方法です。口頭のみの料金提示・即決を迫る業者には注意してください。
| 状況 | 費用の目安(参考値) | 主な作業内容 |
|---|---|---|
| 軽度(クモの巣の除去・1〜2部屋) | 約1万〜3万円 | クモの巣除去・殺虫剤散布・忌避処理 |
| 中度(天井裏・複数部屋・大量発生) | 約3万〜8万円 | 全室巣除去・薬剤散布・侵入口確認 |
| 毒グモ対応(セアカゴケグモ等) | 業者・自治体へ確認 | 特定外来生物対応業者による処理 |
悪質業者を避けるための確認ポイントです。
- 「○○円〜」の「〜」の意味を具体的に確認する(最安値表示で集客する業者に注意)
- 作業前に書面の見積もりを要求する(口頭のみは禁物)
- 即決を迫られたら断る(「今日中にやらないと危険」は典型的な悪質業者の手口)
- 高額請求された場合は消費者ホットライン188番へ(訪問販売は8日以内にクーリング・オフ可)
クモを家に入れない予防対策
クモは害虫(ゴキブリ・ハエ・蚊等)を追って家に入ってきます。 害虫を減らすことが、クモを家に寄せ付けない最も効果的な予防策です。
| 対策 | 方法 | 効果 |
|---|---|---|
| 害虫(餌)を減らす | ゴキブリ・ハエ対策を徹底する。食べ残し・生ゴミをすぐに処理する | 最重要。クモの根本的な侵入動機を排除 |
| 侵入口の封鎖 | 窓のすき間・換気口・配管の隙間をコーキング剤・防虫テープで塞ぐ。特に1階の窓周辺を重点的に | 高(物理的な根本対策) |
| クモ用忌避スプレー | 玄関・窓枠・ベランダにクモ忌避スプレーを月1〜2回散布 | 中(定期散布が必要) |
| 不要な荷物・段ボールを片付ける | クモは暗くて静かな場所に潜みやすい。不要な荷物・段ボールを定期的に整理する | 中(巣を作る場所を減らす) |
| 窓灯の見直し | 白色蛍光灯は虫を引き寄せやすい。LED(暖色系・波長が長い)に変えると虫が集まりにくくなり、クモの餌も減る | 中(間接的な効果) |
| プランター・屋外荷物の点検 | セアカゴケグモはプランターの底・ブロック塀の隙間に潜む。屋外から持ち込む前に底を確認する(西日本・沿岸部で特に注意) | セアカゴケグモ対策として最重要 |
業者に依頼したい場合(書面見積もりで複数比較)
よくある質問
-
素手で触れず、殺虫剤(ピレスロイド系)を直接噴射するか、厚手の靴で踏み潰してください。セアカゴケグモは特定外来生物(外来生物法)に指定されており、生きたまま飼養・移動・運搬することは法律で禁止されています(環境省 外来生物対策・2026-06-03確認)。
咬まれた場合は流水で洗浄後、速やかに医療機関を受診してください。めまい・息苦しさなど全身症状が出た場合は即119番通報してください。抗毒素血清が存在します。
-
いいえ。絶対に禁止です。セアカゴケグモは外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)の特定外来生物に指定されており、生きたまま飼養・保管・運搬・放出は法律で禁止されています(環境省 規制内容・2026-06-03確認)。
違反した場合は個人でも3年以下の懲役または300万円以下の罰金の対象になります。発見した場合は殺虫剤か踏み潰しで処理してください。
-
以下のいずれかに該当する場合は業者への相談を推奨します。
- 毒グモ(セアカゴケグモ・カバキコマチグモ)が複数匹いる・繰り返し出現する
- 天井裏・屋根裏・床下に大量のクモの巣がある
- クモが媒介する病害虫(コナダニ等)との複合被害がある
普通のクモが1〜2匹いる程度であれば、自力での追い出し(手順)と侵入口封鎖で対処できます。
-
普通のクモ(毒なし・益虫でもない)の場合、殺虫剤は必ずしも必要ありません。コップと厚紙で生きたまま外へ逃がす方法が最もコスト効率が高く、環境にも優しい対処法です。
毒グモ(セアカゴケグモ)の場合は市販のピレスロイド系殺虫剤が有効です。アシダカグモには殺虫剤を使わないことを推奨します(益虫を駆除するとゴキブリが増える可能性があります)。
-
巣を取り除くだけでは根本的な解決にはなりません。クモは巣を失っても移動して新たな巣を作ります。侵入口の封鎖と餌となる害虫(ゴキブリ・ハエ等)の除去が根本的な再発防止策です。
クモの巣は市販の「クモの巣消滅ジェット(薬剤付着タイプ)」を使うと、スプレーと同時に巣の除去・忌避効果が得られます。