シロアリ駆除の費用相場と業者の選び方|雑損控除の計算式まで解説【2026年版】
この記事でわかること(30秒まとめ)
- シロアリ被害は築35年超の住宅で約50%近くが経験(国土交通省補助事業調査・15,435棟、2026-06-02確認)
- 駆除費用の目安は施工面積1㎡あたり1,500〜3,000円(業者・工法・被害範囲で変動。必ず複数見積もりを)
- 「無料点検」名目の高額請求に要注意。国民生活センターに相談急増中(2025年3月発表)
- 日本しろあり対策協会の加盟業者かどうかが信頼できる業者選びの第一条件
- 駆除費用は「雑損控除」として確定申告で税金を取り戻せる(国税庁一次ソース・計算式はこの記事で解説)
- 確認日: 2026-06-02
あなたの状況を診断(今すぐ業者?まず確認?)
症状をタップして、あなたの状況に合った対処法を確認してください。
床がきしむ・ふわふわする、または羽アリが室内で大量発生した
今すぐ専門業者に無料点検を依頼してください
床のきしみ・沈み込みは構造材の内部まで被害が及んでいる可能性があります。羽アリの大量発生(特に4〜6月)はシロアリの巣が成熟した証拠です。自力での駆除は困難なため、速やかに専門業者に連絡してください。
業者に連絡する前に、この記事の「悪質業者・ぼったくり防止」セクションを必ずお読みください。
くらしのマーケットでシロアリ業者を探す木材の表面に土の筋(蟻道)がある、または点検口周辺に羽アリを少数見た
被害の可能性あり。まず床下点検を
蟻道(土の筋道)はシロアリの活動跡です。まず日本しろあり対策協会の加盟業者に無料床下点検を依頼し、被害範囲を確認してから駆除の要否を判断してください。
「無料点検」を名目に法外な費用を請求する悪質業者が存在します。必ず複数業者で見積もりを取ってください。
費用相場を確認する新築・築浅で予防として知りたい、または周辺で被害が出たと聞いた
予防処理(バリア工法)の検討を
築5年以内の住宅でも被害が出ることがあります。新築時の防蟻処理の有効期限(一般に5年)を確認し、期限が近い・過ぎている場合は再処理を依頼してください。まず費用相場と業者選びを確認しましょう。
業者の選び方を確認する診断結果はあくまで目安です。状況・建物の構造により異なります。安全に不安がある場合は迷わず専門業者にご相談ください。 消費者ホットライン188(いやや) も活用できます。
シロアリ被害の実態(国交省補助事業データ)
シロアリ被害は「南の地域の話」と思われがちですが、実態はそうではありません。 国土交通省の補助事業として実施された「シロアリ被害実態調査報告書」(調査棟数15,435棟)では、 以下の被害実態が明らかになっています。
| 築年数 | シロアリ被害率(参考) | ポイント |
|---|---|---|
| 築10年未満 | 約5〜10% | 新築でも被害が発生。建設時の防蟻処理の効果が薄れる前に再処理を検討 |
| 築10〜20年 | 約15〜25% | 新築時の防蟻処理(有効期限5年が目安)が切れ、被害が増加する時期 |
| 築20〜35年 | 約30〜40% | 木材の劣化が進み、被害が大幅に増加する。定期点検が重要 |
| 築35年超 | 約50%近く | 約2棟に1棟がなんらかのシロアリ被害を経験。点検・対策が急務 |
同調査では、全調査棟の被害率は約34%に上ることが示されています (出典:国土交通省補助事業「シロアリ被害実態調査報告書」、調査棟数15,435棟、 調査報告書PDF、2026-06-02確認)。 「うちは大丈夫」という油断が最も危険です。
特に木造住宅・築15年以上・床下点検口がない住宅は早急な点検をおすすめします。 日本しろあり対策協会(公式FAQ、2026-06-02確認)では、 5年ごとの定期点検と防蟻処理の更新を推奨しています。
駆除費用の相場と内訳
シロアリ駆除の費用は「施工面積(㎡)× 工法別単価」で計算されることが一般的です。 以下は複数の業者サイトおよび業界情報を参照したあくまでも目安です。 実際の金額は床下の状況・被害範囲・使用薬剤・業者によって大きく異なります。
シロアリ駆除の費用は施工面積・工法・被害の深刻度・使用薬剤の種類によって変動します。必ず複数業者から書面で見積もりを取り、内容を比較してから依頼してください。
| 施工面積(目安) | バリア工法(目安) | ベイト工法(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 30㎡(1階床下) | 約4.5万〜9万円 | 約6万〜12万円 | 平屋・小さな住宅 |
| 50㎡(2階建て標準) | 約7.5万〜15万円 | 約10万〜20万円 | 一般的な戸建住宅の目安 |
| 80㎡(大きめの戸建て) | 約12万〜24万円 | 約16万〜32万円 | 広い床下は費用が上昇 |
| 被害が深刻な場合 | 上記に加えて木材補修・束石交換等の別途費用が発生することがある | 重症例では数百万円の修繕費用になることも | |
工法・薬剤別の費用目安と特徴
| 工法 | 費用目安(1㎡) | 効果の出方 | 向いているケース | 保証期間目安 |
|---|---|---|---|---|
| バリア工法(液剤散布) | 1,500〜2,500円 | 比較的即効性あり | 現在進行中の被害・費用を抑えたい | 5年(薬剤の効果持続期間) |
| ベイト工法(毒餌) | 2,000〜3,000円以上 | 効果が出るまで数ヶ月 | 薬剤を地中に埋めたくない・コロニー全滅を狙う | 5年(定期モニタリング付き) |
| ケミカルアンカー工法 | 業者による(要見積もり) | 床下以外(基礎・壁内部)に対応 | コンクリート基礎にシロアリが侵入している | 業者によって異なる |
費用の単位が「一式◯万円」と表示されている場合は、施工面積・使用薬剤・作業内容の内訳を 必ず書面で確認してください。内訳が不明な見積もりは後から追加費用が発生するリスクがあります。
業者の選び方と確認ポイント
シロアリ駆除業者を選ぶ際に最も重視すべきポイントを解説します。 費用が安くても、手抜き施工や悪質業者では意味がありません。
| 確認ポイント | なぜ重要か | 確認方法 |
|---|---|---|
| 日本しろあり対策協会の加盟業者か | 業界団体の基準・倫理規約に従う業者であることの目安。加盟業者は協会の品質基準に準拠している | 日本しろあり対策協会公式サイトで加盟業者を検索(2026-06-02確認) |
| 「防除施工士」が在籍しているか | 防除施工士は業界の民間資格。施工技術・知識の水準を示す目安になる | 電話または訪問時に確認。名刺・会社案内に記載があることも多い |
| 保証期間と保証内容が書面で明記されているか | 施工後の再発リスクに備えるため。保証内容が「再施工」か「損害補償」かで大きく異なる | 見積書・契約書に5年間の保証内容・補償上限が記載されているか確認 |
| 施工面積・使用薬剤が明記されているか | 「一式」表示は追加費用のリスクがある。施工㎡×単価の内訳が必要 | 見積書に㎡数・薬剤成分名・単価が記載されているか確認 |
| 複数社から見積もりを取ったか | 相場から大きく外れた費用(高すぎ・安すぎ)を発見できる | 最低2〜3社から見積もりを取り比較する。1社だけで決めない |
悪質業者・ぼったくりを避ける方法
国民生活センターは 2025年3月と 2024年4月に連続して 「害虫駆除業者の高額請求トラブル」について注意喚起を発表しています。 シロアリ駆除は「無料点検」を名目に訪問し、その場で高額契約を迫る手口が特に多いジャンルです。
悪質業者を見抜く6つのチェックポイント:
- チェック1: 「無料点検」を名目に突然の訪問・電話勧誘
「近くで作業中に通りかかった」「お宅の周辺でシロアリが出ています」という訪問勧誘は要注意。信頼できる業者は飛び込み訪問販売を行いません。 - チェック2: 点検後にその場で「今すぐやらないと大変」と迫る
「今日中に契約しないとシロアリが広がる」というプレッシャーは悪質業者の典型的な手口です。冷静に「他の業者にも見てもらってから決めます」と断る権利があります。 - チェック3: 書面の見積もりを出さない・「一式」でしか金額を言わない
信頼できる業者は施工面積・薬剤・単価を明記した書面見積もりを提出します。「大体◯万円くらい」という口頭説明だけで契約しないでください。 - チェック4: 日本しろあり対策協会の加盟業者でない
協会に加盟していない業者は業界の品質基準に縛られていません。協会公式サイトで加盟業者を確認してから依頼してください。 - チェック5: 保証内容が曖昧・書面がない
「5年保証します」という口頭説明だけでは何も保証されません。保証書に「対象範囲」「補償方法(無料再施工か損害補償か)」「補償上限額」が明記されているか確認してください。 - チェック6: 高額請求されたらすぐ188番へ
訪問販売として契約した場合、8日以内のクーリング・オフが可能です。 消費者ホットライン188番(いやや)(無料・全国対応)または最寄りの消費生活センターへ相談してください。
訪問業者による高額請求は「訪問販売」として特定商取引法の対象になる場合があります。8日以内のクーリング・オフ・相談は消費者ホットライン188番(無料・全国対応)へ。
消費者庁 消費者ホットライン188公式で最新情報を確認雑損控除で税金を取り戻す(計算式と申告手順)
シロアリ被害は税法上「災害」として扱われ、駆除費用・修繕費用を雑損控除として 確定申告することで所得税・住民税を取り戻せます。 国税庁(雑損控除の計算、2026-06-02確認)では、 害虫(シロアリを含む)による住宅被害が雑損控除の対象であることを明記しています。
競合する他の記事では「雑損控除が使えます」と書くだけで終わっているものがほとんどですが、 この記事では実際の計算式と確定申告書の記入箇所まで解説します。
雑損控除の計算式(国税庁準拠)
雑損控除の控除額は、以下の(1)(2)をそれぞれ計算し、多い方の金額が控除額になります (国税庁 No.1110 雑損控除、2026-06-02確認)。
| パターン | 計算式 |
|---|---|
| (1) 損失額基準 | 差引損失額(損害金額+災害関連支出 − 保険金等)− 総所得金額等 × 10% |
| (2) 災害関連支出基準 | 災害関連支出の金額 − 5万円 |
控除額 = (1) と (2) のうち多い方の金額
具体的な計算例:
- 損害金額(修繕費用・床材等の損害): 50万円
- 災害関連支出(駆除費用): 30万円
- 保険金で補填された金額: 0円
- 差引損失額: 50万円 + 30万円 − 0円 = 80万円
- 年間の総所得金額等: 500万円
- (1) 差引損失額 − 総所得金額等×10% = 80万円 − 50万円 = 30万円
- (2) 災害関連支出 − 5万円 = 30万円 − 5万円 = 25万円
- 雑損控除額 = 多い方の30万円
上記の例では30万円を所得から控除できます。 所得税率が20%の場合、約6万円の所得税が還付される計算です(住民税の控除も別途発生します)。
確定申告書の記入箇所
- 確定申告書B 第一表の「雑損控除」欄(⑳番)に控除額を記入します
- 第二表の「雑損控除に関する事項」欄に損害の原因(害虫被害)・損害年月日・損害を受けた資産の種類・損害金額・保険金等の額を記入します
- 業者から受け取った領収書・施工内容明細書を必ず保管してください(確定申告時に添付は不要ですが、税務署から求められた場合に提示が必要です)
- 損失額が大きく1年で控除しきれない場合は翌年以降3年間繰り越せます(純損失の繰越控除は適用外。雑損失として翌年申告)
上記の計算例は一般的な説明です。実際の控除額・申告方法は所得状況・費用内容によって異なります。正確な申告は国税庁のホームページまたは最寄りの税務署・税理士にご相談ください。
国税庁公式で最新情報を確認業者依頼の流れ(5ステップ)
被害状況を確認・記録する
羽アリの発生場所・時期、床のきしみ・沈み込みの場所、木材表面の蟻道(土の筋)などをスマートフォンで写真に残します。点検時の説明に役立ちます。
羽アリは4月〜6月(ヤマトシロアリ)・7〜9月(イエシロアリ)に多く見られます。発生時期によって種類の特定に役立ちます。
複数業者(2〜3社)に無料点検を依頼する
1社だけに依頼すると費用・被害範囲の比較ができません。日本しろあり対策協会の加盟業者検索(公式サイト)で登録業者を探すか、くらしのマーケット・ミツモアで比較することをおすすめします。
「防除施工士」が在籍する業者は技術的な信頼性の目安になります(民間資格ですが業界標準)。
点検結果と見積もりを書面で受け取る
被害範囲の広さ(㎡)、推奨工法(バリア・ベイト)、使用薬剤名と成分、施工面積・単価・総額、保証期間・保証内容を書面で確認します。
口頭での説明だけで契約しないでください。書面を出さない業者は断る権利があります。2〜3社の見積もりを比較して契約する
費用だけでなく「保証期間(5年間が目安)」「保証の対象範囲(損害補償か無料再施工か)」「施工後の確認点検の有無」を比較してください。最安値より内容を優先する方が長期的にお得です。
見積もりの単位が「㎡」でなく「一式」となっている場合は何が含まれるか内訳を必ず確認してください。
施工後の保証書・領収書を保管する
施工後は必ず保証書・施工内容明細書・領収書を受け取り、大切に保管してください。雑損控除の申告時に領収書が必要です。また、将来の売却・リフォーム時にも施工記録が役立ちます。
雑損控除の申告については、この記事の「雑損控除で税金を取り戻す」セクションをご覧ください。
再発防止・予防対策
シロアリ駆除後の再発防止が最も重要です。 適切な予防対策を継続することで、将来の大規模被害を防げます。
| 予防対策 | 方法 | 効果・目安 |
|---|---|---|
| 防蟻処理の5年更新 | バリア工法の薬剤は有効期限が約5年。期限が来る前に業者に再施工を依頼 | 最も効果的な予防。新築時の防蟻処理も5年で更新が必要 |
| 床下の湿気対策 | 床下換気口の確保・防湿シートの設置・調湿剤の活用で床下を乾燥した状態に保つ | シロアリは湿気を好む。乾燥した床下は生息しにくい環境になる |
| 木材・廃材を家の周囲に放置しない | 廃材・段ボール・切り株を家の近くに放置しない。シロアリのコロニー形成場所になる | 中(侵入リスクを下げる) |
| 定期的な床下点検(5年ごと) | 防蟻処理の更新時に床下点検を同時に実施。早期発見が被害を最小化する | 早期発見で修繕費用を大幅に節約できる |
| 排水・雨漏りの即時補修 | 雨漏り・排水管の水漏れを放置すると木材が湿潤化しシロアリを引き寄せる | 高(根本的な湿気源の除去) |
よくある質問
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一般的な住宅(30〜60㎡の施工面積を想定)の場合、バリア工法で約15万〜40万円、ベイト工法で約20万〜50万円が費用の参考範囲です。ただし床下面積・被害範囲・使用薬剤・業者によって大きく異なります。
費用は「施工面積(㎡)× 単価」で計算されることが多く、1㎡あたりの単価は1,500〜3,000円が目安です(複数業者サイトを参照した参考値。必ず個別見積もりで確認してください)。
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必ずしもシロアリとは限りません。クロアリの羽アリも同時期に発生します。見分けるポイントは以下のとおりです。
- シロアリの羽アリ: 前翅と後翅がほぼ同じ大きさ・ずんぐりした体型・触角が数珠状・腰のくびれがない
- クロアリの羽アリ: 前翅が後翅より大きい・腰にくびれがある・触角が折れ曲がっている
判断が難しい場合は写真を撮って業者に確認してもらうか、日本しろあり対策協会(公式FAQ、2026-06-02確認)に問い合わせることができます。
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使えます。シロアリ被害は「災害」として雑損控除の対象になります(国税庁:雑損控除の計算、2026-06-02確認)。
控除額は、(1)差引損失額 − 総所得金額等×10%、(2)災害関連支出の金額 − 5万円、の2通りを計算してより多い方の金額です(国税庁No.1110)。確定申告書B第一表の「雑損控除」欄(⑳番)に記入します。
詳しい計算手順はこの記事の「雑損控除で税金を取り戻す」セクションをご覧ください。
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業界標準は施工後5年間です。日本しろあり対策協会の加盟業者は5年間の保証を提供するケースが多く、保証期間中は再発した場合に無料で再施工するか損害を補償します。
保証書に「保証対象範囲」「補償の上限額」「免責事項」が明記されているか必ず確認してください。「保証します」という口頭説明だけでは不十分です。
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一般的な火災保険はシロアリ被害を補償しません。火災保険の「不測かつ突発的な事故(破損等)」特約でも、シロアリ・腐食・経年劣化は通常除外されています。
ただし、シロアリ被害が原因で「雨漏りが発生し壁・天井が損傷した」場合など、付随する損害が保険対象になるケースがあります。加入している保険の約款を確認するか、保険会社に問い合わせてください。税金面では雑損控除が使えます(前の質問を参照)。
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市販のシロアリ予防剤(スプレー・粒剤)も販売されていますが、床下への散布・木材への注入を適切に行うには専門知識と機材が必要です。日本しろあり対策協会も、効果的な防蟻処理には専門業者への依頼を推奨しています。
市販品は補助的な予防目安として活用し、5年を目安に業者への点検・再処理を依頼することが、長期的なコスト・効果の観点から合理的です。